本日の読了本

単行本を買い逃していたので、文庫になったときにはすぐに買って読み始めた。しかし、最初の「木屑録訳」のところを数ページ読んだところで挫折していた。なぜかそのときの気分にあわなかったのだろう。それから4年が経過して今回読了。高島俊男は個人的に信頼していて、ほとんどの本を読んでいる。とくに、言葉や漢字に関することは内容もおもしろいし理解しやすい。この本は漱石の『木屑録』の紹介が主だが、日本の「漢文」についても説明されていて、その部分が特におもしろい。第52回読売文学賞受賞作。お奨めです。