本日の読了本

これでシリーズ終了。最後の「うそつき砂絵」は都筑道夫がつけた題名ではなく解説も書いている新保博久がつけたもの。なめくじ長屋ものでそれまで未収録の2編だけ収録されている。そのあと230ページほど「春色なぞ暦」「ふしぎ時代劇」と題する時代物が収録されている。3年ほど前に『血みどろ砂絵』の新装版が角川文庫から出ているが、あとはしばらく出ていなかったなめくじ長屋のシリーズが出るとはうれしいかぎりだ。できれば合冊にせず、全11冊で出してほしかったが。都筑道夫は文章がしっかりしていて、安心して読め、内容もおもしろい。言うことなし。